【保存版】ヒップホップダンスのアイソレーション徹底解説!
こんにちは! ダンサーの YUUNOSUKE です。
ヒップホップダンスや、ストリートダンスを始めて最初の壁にあたるのが、基礎、基本だと思います。
その中でも、ステップや技の前に、アイソレーション(isolation)という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか。
アイソレーションとは、分離運動・独立運動で、各体のパーツを動かしたりすることです。
このアイソレーションがうまくできればできるほど、ヒップホップダンスの見栄えもよくなります。
ストリートダンス全般に言えることではありますが。
というわけで、今回は、【保存版】ヒップホップダンスのアイソレーション徹底解説!というお題で、アイソレーションについて、徹底的に解説していきたいと思います。
最初は、普段使わない体のパーツを動かす練習なので、ヒップホップダンス初心者の方はつまずく個所が多いのではないかと思います。
できるだけ、分かりやすく解説していきますので、是非参考にしてみてください。
私も、最初はなかなかできず、苦労しました。
このアイソレーションは、一朝一夕でできるものでもなく、毎日の積み重ねがとても大切です。
あまり場所を取らない動きもありますので、日々の空き時間なども利用して、コツコツと練習を積み重ねていってください。
それでは、早速、アイソレーションには、どんなものがあるのか見ていきましょう。
目次
アイソレーション(分解運動・独立運動)
アイソレーション(isolation)とは、体の各部分を単体で動かす動きで、ヒップホップダンスの基礎中の基礎でもあります。
動かす部位としては、首、肩、胸、腹、腰、など、たくさんの部位があります。
よく、略して、アイソレとも呼ばれています。
体の特定のパーツだけを動かすことによって、ダンスの動きにメリハリが生まれます。
特に、ポップダンスや、アニメーションダンスなど、人間離れした不思議な動きを必要とするダンスには、必要不可欠です。
この、アイソレーションがしっかりできているかで、ダンスの動きもまったく違ってきます。
頭のアイソレーション
頭を、前後左右に動かしていきます。
頭の動きにつられて、体の他の部分が動かないように気をつけましょう。特に、ダンス初心者の方は首や肩に力が入りやすいので、余分な力を抜いてリラックスしましょう。
前後
足は肩幅ぐらいに開いて、リラックスして立ちましょう。
首と肩の力を抜いて、少しななめ下方向にめがけて、首を、出したり、引いたりします。
ここで注意する点は、首を前に出したときに、あごが上がらないようにする事です。
前後で首の動きが止まらないように、出すのと、引くのは同じスピード、間隔で動かしていきましょう。 あまり力を入れず、リラックスして、やさしく動かすのがポイントです。
上下
視線は前を向いたままで、「うん、うん」と、うなずくだけです。
リズムを取りながら、上下均等に動かします。
この時も、首や肩に力が入ってしまわないように、リラックスして行います。
左右倒し
頭を左右に倒します。首をかしげる動作です。「あれ、あれ」と動かしましょう。
この動きでは、肩に力が入って、一緒に動いてしまいやすいので、首と肩は切り離すイメージで、やさしく動かしましょう。
左右水平
頭を立てて正面を向いたまま、首を左右に動かしましょう。
この動作では、特に肩に力が入ってしまうので、充分に肩の力を抜く必要があります。
首の筋肉の動かしたい方向を意識すると、肩に力が入って動きやすくなってしまうので、 動かしたい方向と反対の筋肉を意識すると、スムーズに行えます。
8方向
首の自然な位置が、スタートポジションになります。
前 → 右ななめ前 → 右 →右ななめ後ろ → 後ろ →左ななめ後ろ →左 → 左ななめ前 → 前に戻る
以上の8ヶ所のポイントを目指して、頭を動かします。
毎回、中心の位置に頭を戻しながら、次のポイントへと、頭を動かしていきます。
なるべく首は倒さないようにして、顔は正面を向いた状態をキープしながら行って下さい。
倒しロール
ラジオ体操などで、首を回す動きと同じ動きです。
前 → 右ななめ前 → 右 →右ななめ後ろ → 後ろ →左ななめ後ろ →左 → 左ななめ前 → 前に戻る
以上の8ヶ所のポイントをなぞるように頭を倒しながら、回しましょう。体が一緒に動かないように、注意しましょう。
水平ロール
8方向でやったポイント通るようにして、頭を倒さず、顔が横を向かないようにして、 水平に頭を回していきます。
参考動画
肩のアイソレーション
肩の先ばかりを意識しがちですが、肩関節の元である、けんこう骨を意識して動かすことで、大きな動きが出来るようになります。
上下
肩の力を抜いて、肩の先ではなく、けんこう骨を意識しながら、両方の肩を同時に動かしましょう。
ひじはリラックスした状態で伸ばして、肩を上げた時に、ひじも一緒に上がらないようにしましょう。
左右同時の動きができたら、右だけ、左だけと、個別に動かしてみましょう。
個別に動かすときには、反対の肩が上がらないように注意しましょう。
前後
両方の肩を、前、後ろ、と動かします。
肩より先の、ひじで動いてしまわないように注意しながら、動かします。
ロール(前回し、後ろ回し)
上下前後を合わせて、肩を回していきます。肩の先ではなく、けんこう骨を意識して動かします。
まず、両肩を後ろに引き、そのまま上へ持ち上げて、前へ下ろします。 そのまま、下から後ろに引いて、また上に上げ、同じ動作を繰り返します。
前回し、後ろ回しの両方できるようにしましょう。
ロール(左右逆回し)
まず、両肩の上下前後に、4つのポイントを決めます。左右の肩は、前後で同じポイント、上下で反対のポイントを通過することになります。
最初に、両肩を後ろのポイントに引き、右肩は上のポイントを通過して前に、肩は逆に下のポイントを通過して、前に動かします。
前で、両方の肩が同じポイントに着いたら、右肩が下のポイントを通過して後ろへ、左肩は上のポイントを通過して後ろへ動かします。
この動作を繰り返して行うと、右肩は上からの前回しになり、左肩は下からの前回しと、
逆の回転になります。
両肩が後ろで揃う → 右肩は上のポイント、その時に左肩は下のポイント → 前のポイントで両肩が揃う → そこから、右肩が下のポイント、その時に左肩は上のポイント → 両肩が後ろで揃う。
上記の回し方ができたら、反対の回し方も練習しましょう。
参考動画
胸のアイソレーション
ストリートダンスにおいて、胸や、腰などの、体幹部分の動きはとても大切です。
アイソレーションでも特に重要なのが胸のアイソレーレーションです。
首や、腰も大事ですが、ダンスの振付けを上手に踊る上でも、上半身の魅せ方は大切なためです。
腕や足などと違って、胸は体の中心にあるので、部分部分を個別に動かせるようになるには、練習による慣れが必要です。 この動作を行うときも、体をリラックスさせましょう。
前後
まず、リラックスした状態で、足を肩幅ぐらいに開いて立ちます。
ここから、胸を、ななめ上に突き出していきます。
胸を、ななめ前に突き出す時は、肩は後ろに引っ張るのではなく、下へ下げるイメージで行いましょう。
次に胸を普通の状態に戻します。そこから、胸を、ななめ下に入れ込みます。
ななめ上 → ななめ後ろ → ななめ上 → ななめ後ろ、を意識して動かしましょう。
左右
胸を、左右に動かします。
肩の力を抜いて、胸の下か、横腹で動くようなイメージで、胸を左右に動かしていきましょう。
肩を水平に保って、肩が上がらないように注意が必要です。
左右倒し
胸を、左右に倒します。
おへそを中心に、体がメトロノームになったつもりで、左右に胸を倒していきます。
体の動きにしたがって、肩も、ななめになっても大丈夫です。
8方向
首のアイソレーションの時と同じように、胸も8方向に動かします。
前 → 右ななめ前 → 右 → 右ななめ後ろ → 後ろ →左ななめ後ろ →左 → 左ななめ前 → 前に戻ります。
右回りと、左回りの両方ができるように練習しましょう。重心は、常に体の中心にあることを意識するのがポイントです。
肩回しロール
8方向のポイントを意識して、各ポイントを通過して、胸を回していきましょう。
右胸 → 胸の中心 → 左胸 → 左わきの下 → 左けんこう骨 → 背中の中心 → 右けんこう骨 → 右わきの下 → 右胸
と繰り返し、動かしていきましょう。
体の中心の軸から、頭をぶれないように注意しましょう。
肩水平ロール
肩を動かさず、水平に保ったまま、胸を回していきます。この時、胸を1つのかたまりとして考えます。
胸から上をそのまま移動させるように、
右ななめ前 → 前 → 左ななめ前 → 左 →左ななめ後ろ → 後ろ → 右ななめ後ろ → 右
と回していきましょう。 この動作の場合は、頭が胸と一緒に体の軸から外れても大丈夫です。軸から外した回し方とも言えます。
参考動画
お腹のアイソレーション
普段の生活では、ほとんど使わない部分です。
ゆっくりだと、練習しなくてもできるかも知れませんが、音のスピードに合わせて動かせるように、練習していきましょう。
ボディーウェーブ等をする時にも、重要なパーツなので、しっかり動かせるようになりましょう。
お腹の出し引き
お腹の出し引きの練習では、お腹に手を当てて行うと、分かりやすいです。
お腹を、へこませたり、戻したりして、お腹を動かします。
お腹出すというのは、お腹を、へこませた状態から出すという意味なので、正確には元の位置に戻す感じで行いましょう。
参考動画
腰のアイソレーション
胸と同様に、腰のパーツも、ストリートダンスにおいて、とても重要な要素です。
ポイントとしては、腰の動きを止めずに、重心を動かすことが、上達のコツなので、体重を移動しながら、片足立ちでも腰の動きができるように練習しておくと、動きに大きな差が生まれます。
前後
足を肩幅ぐらいに開いた状態で、リラックスして立ち、この体勢で、腰を前後に動かしましょう。
上手くバランスを取りながら、ひざを軽く曲げながら、腰を前後に動かします。
前に出したときも、後ろに引いた時も、ひざは、ほぼ同じ角度で、曲がったままです。
左右
ひざを伸ばした状態で、腰を左右に動かしましょう。
慣れてきたら、少しひざに余裕を持たせて、左右のひざを、軽く交互に曲げ伸びしましょう。
ロール
足を閉じた状態で立ち、腰を回す練習をしましょう。
バランスを保ちながら、腰を回転させます。右回転、左回転、どちらもスムーズにできるようになるまで練習します。
次に、足ふみをしながら、踏んだ足と反対方向へ押し出すように、腰を左右に動かします。
参考動画
足のアイソレーション
ストリートダンスや、ヒップホップダンスでは、つま先や、かかとを使って、重心を変える動きがよくあります。
普段の生活では、かかとに重心を置くことは、あまりないと思いますので、しっかりと意識しながら練習しましょう。
つまさきに重心を置く
つま先に重心を置いた状態で、かかとを動かす練習をしましょう。
足を1歩分開いて立ち、足裏に乗せた体重を、つま先へ移し、軽くかかとが浮くようにします。
かかとに体重がかかっていないことを確認したら、そのまま両方のかかとを外側に向けて開いていきましょう。 いわゆる、内股の状態です。
次に、外に開いたかかとを、内側に入れていき、ガニ股になった状態で、かかとを下ろします。この動作を繰り返しながら、練習しましょう。
かかとに重心を置く
かかとに体重を乗せた状態で、つま先を動かす練習をしましょう。
足を1歩分開いて立ち、足裏に乗せた体重を、かかとへ移し、軽くつま先が浮くようにします。
つま先に体重がかかっていないことを確認したら、そのまま両方のかかとを外側に向けて開いていきましょう。 ガニ股になり、つま先は軽く浮かせた状態にしておきます。
外に開いたつま先を、今度は内側に入れていき、少し内股になった状態で、つま先を下ろします。この動作を繰り返しましょう。
ボディーウェーブ(縦)
縦のボディーウェーブでは、自分の体を、頭から、体の正面を使って、ウェーブを通します。
頭 → 胸 → お腹 → 腰 → 足
と、5つのパーツに分けて、ボディーウェーブを通します。
ポイントは、1つ1つのパーツを区切りながら、正確に動かして練習する事です。1つ1つを丁寧に練習していき、最後には、なめらかなウェーブが通せるようにしましょう。
上から下へウェーブ通す
1.頭を後ろに倒す。アゴが上を向く感じです。
2.頭をもどしつつ、胸をななめ上に引き上げる。さ骨部分をななめ上に出す感覚です。
3. 胸をもどしつつ、お腹を前に出す。脱力する感じで、ちょっとだらっとすると、お腹が自然に前に出ます。
4. お腹をもどしつつ、おしりを後ろに引く。コツは、ひざをゆるめて、頭の高さは変えずに、ひざを軽く曲げるようにするといいです。
下から上へウェーブ通す
1.ひざは少し曲げ、少しおしりが後ろに張り出した状態から、腰を戻もどして、少しお腹を前に出します。
2.お腹をもどして、胸を引き上げます。
3. 胸をもどして、あごを上げます。
4.あごをもどします。
最初は、必ず動かしている箇所以外は、動かさないように意識しましょう。最初は難しいですが、少しづつ動かせるようになってきます。
動かしている箇所だけで動くようにできると、キレイなウェーブがしっかり通って見えるようになります。
参考動画
ボディーウェーブ(横)
体の側面を使って、ウェーブを通します。
重心が横を移動するので、足を軽く開いた状態から始めます。
頭 → 肩 → 胸、と、もう一方の、ひざ、腰と、もう一方のひざを区切って使います。
ひざを左右、別々に使うことがポイントになります。 体重移動も意識しながら、練習しましょう。
参考動画
アイソレーション全般参考動画
アイソレーションの各部分の動かし方が、ていねいに解説されています。
【保存版】ヒップホップダンスのアイソレーション徹底解説!のまとめ
いかがでしたか?
このように、アイソレーションは、普段は使わない動きの訓練のため、どの体のパーツを動かすにしても、どの部分をキープして、どこの部分だけを動かすかなど、正しいやり方を学びましょう。
筋トレや、ストレッチもそうですが、なんとなく練習している人と、動かしている部分を意識しながら行うのでは雲泥の差が出ます。
繰り返し練習し、正確さと、体の動く可動域を、徐々に広げていくこと、ポイントになってきます。
地味な練習ではありますが、コツコツ頑張っていきましょう。
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